第51回センバツ:箕島 対 浪商
■センバツ51回大会 決勝
浪 商
1
0
0
0
0
3
2
0
1
7
箕 島
1
0
2
1
0
1
2
1
×
8
[浪商]牛島−香川
[箕島]石井−嶋田宗
[本塁打]北野
[3塁打]北野、上野、山本
[2塁打]北野、川端、香川、牛島
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<戦 評>
好投手の対決も疲れからか打撃上位となった試合でした。二転三転となった試合の結果はチャンスを確実に生かした箕島の攻撃と北野のサイクルヒットと4打点が効き、箕島が2年振り3回目の優勝を果たしました。 |
この試合は両チームの気迫がぶつかる決勝に相応しい試合になりました。
試合は前半、着実に得点した箕島ペースで進行しましたが、6回に浪商が反撃。牛島が遊エラーで出塁すると続く井戸がセンター前にヒット。ここで連日、殊勲打を放っている川端が期待に応え左中間に2塁打し2者生還。悪送球の間に川端が3塁へ進み。続く代打:森川がセンターへ犠牲フライを打ち上げ同点とした。 同点に追いつかれた箕島はすぐさまに6回裏に嶋田宗がタイムリーを放ち突き放すが、勢いに乗る浪商は7回に椎名、山本、香川の長短打で逆転。場内は一気にボルテージが上がって来ました。 その浪商の勢いを断ったのが大会後半で当たりを取り戻した箕島の主砲:北野。北野は7回の打席まで3塁打とヒットと2本のタイムリーでこの試合は絶好調。この打席も牛島を捉え、本塁打。北野は8回に2塁打を放ちセンバツ史上初のサイクルヒットをなんと決勝戦で達成しました。 また、箕島はお家芸の機動力も冴え、7回の北野の同点ホームランの後の決勝点は上野の三塁打の後に森川が決めた絶妙のバントでした。箕島は8回に北野の2塁打でダメ押しし、浪商の9回の反撃を1点でかわし、紫紺の優勝旗を手にしました。 [選手宣誓チームが優勝] 私の記憶の中で、センバツの選手宣誓は優勝できない。という、印象がありましたが、この箕島がそれを崩しました。子供心にも箕島は常識では表現できない強さだなと感じたものです。 試合自体も素晴らしい内容で、両監督のコメントも100パーセントの力を出したいい試合だったと評してます。 [51回大会の好選手] 決勝に進出した箕島、浪商の選手については述べる必要はないと思いますがこの大会も好選手がいましたね。 天理に投げ勝った鶴商学園:君島。倉吉北:矢田投手。初戦で敗れたものの府中東:片岡投手。尼崎北の田中と安永のバッテリー。川之江の躍進の原動力となった鍋島投手。前橋工の3本の矢:小川、蓮場、馬場の3投手。大分商の岡崎(センバツでは投手だった)など...当然、PLの阿部や山中、小早川。池田の橋川投手東洋大姫路の打撃力も印象にありました。 [近畿大会の様相を呈したセンバツ] この大会はベスト8が近畿勢が5校進出し、これは24年振り。また、ベスト4は全て近畿勢(PL、箕島、浪商、東洋大姫路)と近畿大会の様相で地元ファンがスタンドに押し寄せた印象があります。特に、準々決勝の東洋大姫路と池田の雨中の決戦は未だに話題になるほどの記憶に残る試合です。本当に接戦、延長が多く、どのチームが勝ち上がるか楽しい大会でした。 |