第55回センバツ:池田 対 明徳
■センバツ55回大会 準決勝
明 徳
 
池 田
×  
[明徳]山本賢−和田直 [池田]水野−井上
[本塁打]なし
[3塁打]井上
[2塁打]小谷、矢野

<オーダー>
       [明徳]          [池田]               

 

氏名

打数

安打

打点

三振

四死球

小谷

横田

矢野

北野

菅沼

和田直

田原

山本賢

和田礼

 

31

山本賢 回8 安打5 三振3 四死球2 失点2 自責点1

 

氏名

打数

安打

打点

三振

四死球

坂本

金山

江上

水野

吉田

上原

高橋

松村

井上

 

28

水野 回9 安打4 三振6 四死球2 失点1 自責点0

<戦 評>

一点を争う息をつかせぬ試合を最後に制したのは、やはり池田の底知れぬ力だった....
試合は完全に明徳ペース。2回に明徳はこの回先頭の北野がセンター前ヒットから、エラー、死球と一死満塁とし、ここで山本賢が2−1と追い込まれながらもスリーバントスクイズの奇襲を決めて先制。主導権を握った。守っては山本賢が速球、変化球を丹念に低めに集める頭脳的な配球で池田打線を7回まで三塁を踏ませない完璧な投球。

5回、作新は鈴木秀が死球を受け、続く鈴木和の犠打で一死2塁。ここで9番:荒田がセンター前に弾き返して先制。                                             

しかし、池田の底力が出たのが8回。山本賢を池田のパワーが上回った。この回、一死後、松村がファーストエラーで出塁。続く井上が山本賢の低めのストレートを右中間にはじき返えす三塁打を放ち同点。山本賢の失投というよりも井上の気力が上回った一打だった。更に坂本もライト前に逆転タイムリーを放ち、あっという間の逆転劇だった。              

さすがに土壇場で下位打線が力を発揮するあたりが並のチームではなく、王者:池田の貫禄だろうか?底知れぬ強さが秘められてると感じた試合でした。                             

[一つのミスが命取り] 

「うちにはプレッシャーはありません」と明徳:竹内監督が言ってた通り、明徳は池田と堂々と渡り合った。結果的には8回のたった一つのエラーがきっかけとなって敗れはしたが、気力に溢れ、闘志剥き出しのプレーに甲子園は大いに沸いた。

池田は今大会準々決勝まで3試合連続、前年優勝の選手権から9試合連続2ケタ安打の強打線。それをわずか5安打。7回までは3塁を踏ませなかった二年生エース山本賢は「悔しい。8回は配球ミス」と悔やんだが、「あれだけ池田を苦しめられて、夏またやったら勝てる自信もついた」と夏に向けて闘志をかき立てていた。 


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