第63回選手権: 岡谷工 対 都城商
■選手権63回大会 3回戦
岡谷工
   
都城商
×   2×
[岡谷工]金丸−石田 [都城商]黒原−内田
[本塁打]加藤2号(大会17号)、3号(大会18号)
[3塁打]なし
[2塁打]益留

<オーダー>
       [岡谷工]             [都城商]              

 

氏名

打数

安打

打点

三振

四死球

藤森修

吉沢

金丸

有賀

増沢

平沢

小沢

石田

宇治

 

 

 

 

 

 

 

 

35

金丸 回11:1/3 安打3 三振10 四死球3 失点2 自責点2

 

氏名

打数

安打

打点

三振

四死球

永吉

永盛

益留

加藤

成枝

原田

黒原

内田

内窪

※4

児玉

 

37

10

黒原 回12 安打4 三振8 四死球6 失点1 自責点1 
        ※は途中出場 

<戦 評>

初戦では強打線と言われた津久見からナックルを武器に15奪三振を奪った岡谷工:金丸と、一回戦の帯広工戦で本塁打を放った都城商:加藤選手の対決がされたこの試合は、都城商:黒原投手が好投。投手戦となったが、加藤が金丸を粉砕。都城商が初陣ながらベスト8へ進出した。
岡谷工:金丸、都城:黒原の投げ合いは、延長12回の末に黒原に軍配が上がった。

1−1の同点で迎えた延長12回裏、ワンアウトから打席に立ったのは都城商の4番:加藤。カウント0−1後の2球目のカーブをライトポールを巻くようにスタンドに運び、息詰まる試合を決着させた。      

都城商の先制打も加藤の本塁打。 4回の本塁打は直球高目の金丸の失投。その見逃さない打撃から放たれた打球はサヨナラの本塁打同様、打った瞬間に解る文句無しの打球でした。

岡谷工の金丸は許した安打がわずか3安打(全部長打というのも皮肉ですが)、ナックルを駆使した変幻投球で都城商打線を抑えていたが、加藤のバットに沈んだ。                        

岡谷工は6回、この回先頭の藤森がフォアボールで出塁。即座に2盗し、バントで送られ一死3塁とし、金丸がライトに犠牲フライを放ち同点としたが、8回の一死1,3塁。10回の無死1,2塁を生かせなかったのが勝負を分けた。                                       

金丸のインタビューを抜粋すると、「サヨナラの本塁打の投球はカーブ。かわすつもりで内角に落とした。打たれるボールではなかった...」と信じられないという表情。「カーブもナックルも決まっていたし、加藤以外には打たれる気がしばかった」、「一本の本塁打はストレートが高めに入った失投なのでしかたないです...でも、サヨナラの本塁打はあのカーブを持って行かれるなんて...」最後まで呆然としていた。  

また、金丸には悔いがあったのかもしれない。9回に巡って来た加藤との対決はナックルで加藤をライトフライに仕留めている。金丸の握力がなくなりナックルを回避したのか、2打席続けて同じ球種で勝負を挑むのを嫌ったのは本人しか解らない... 

2002.2/3


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