第51回センバツ:箕島 対 PL
■昭和54年:選抜  準決勝
PL学園
 
箕  島
X
4X
[PL]中西、阿部−山中 [箕島]石井−嶋田
[3塁打] 上野(箕)
[2塁打] 宮本(箕)、渡辺(P)
<オーダー>
       [P L]              [箕 島]               

 

氏名

打数

安打

打点

三振

四死球

7−3

渡辺

徳永

小野

小早川

※7

山本

山中

山野

6−1

阿部

中西

※4

後藤

4−6

 

 

 

 

 

   

 

35

中西 回9(1/3) 安14振4 球4 自3 失4

阿部 回0     安0 振0 球0 自0 失0

 

氏名

打数

安打

打点

三振

四死球

嶋田宗

宮本

上野山

北野

上野

森川

石井

久保

※H−9

江川

浦野

※H

嶋田典

※5

榎本

 

38

14

石井  回9 安9 振7 球0 自2 失3

※は途中出場

[戦評]

近畿の強豪同士の対決は、大会4度目の延長戦にもつれ込んだが、10回サヨナラ勝ちで箕島に軍配が上がった。                             

試合はPLのペースで進んだ。1回、小早川のタイムリーで先制。4回に同点にされるも5回には3長短打を石井に浴びせ、再び2点のリード。               

中西も要所を締め、初の決勝進出が成るかに見えたが、粘る箕島は9回、嶋田宗、宮本の連打を足掛かりに上野のタイムリー3塁打で同点とし、10回、石井の2塁内野安打と榎本のセンター前ヒットで1,3塁のチャンスを掴んだ。ここで、PLは打たれながらもよくもちこたえた中西をあきらめ、今大会のツキ男:阿部をマウンドへ送った。    

しかし、阿部は嶋田宗への初球を暴投。3塁から石井がホームを駆け抜け、あっけない幕切れとなった。鶴岡采配は裏目となったが、ピンチに急遽リリーフした阿部にとっては、気の毒な場面でした。                              

箕島は中盤からの好機をことごとく荒い攻めで潰したのが、苦戦の原因になったようです。

阿部は光陽中で大阪地区大会で準優勝を飾るほどの投手だったが、高校に入ってからはこの日が公式戦初めての登板。この日は鶴岡監督から投げるかもしれないと7回の攻撃中にブルペンで30球ほどピッチングをし、心の準備も出来ていた。しかし、内野ゴロを打たせようと投じたシュートがすっぽ抜けてしまったそうです。

鶴岡監督はこの大会、宇都宮商戦で奇跡を呼ぶ史上初の2打席連続アーチ。尼崎北戦でも、豪快な3ランを放ち、個人最多本塁打の大会新をマークしたツキと、箕島のスクイズに備え内野手としてのフィールディングの良さを買っての「投手:阿部」に賭けたが、惜しくも夏春連覇はなりませんでした。

      

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